炭火焙煎珈琲工房 南蛮屋

炭火焙煎コーヒー 南蛮屋
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平井 誠一郎

社長の平井誠一郎です。
1971年にコーヒー業界に入り、南蛮屋を起こして30数年、この業界では古株となりました。色々なことに流行がありますが、今のコーヒーのあり方は40年程前のコーヒー専門店時代を思い起こさせます。ただ昔と大きく変わったことは、優れた少量生産のコーヒー生豆が容易に入手できるようになったこと。そして昔から変わらないことは、より良いコーヒーを追求し続けていることです。
お客様にもスタッフにも「小さな贅沢を売る店」が より実感できますよう経験を活かして、今少し頑張ってまいります。



2011年03月19日

日本のもろさ

この度の突然の震災で亡くなられた方の冥福を祈るとともに、
被災地の一日でも早い復興と平和を願うものです。

世界最高水準の日本の防災インフラや原発安全技術も、今回の巨大地震とそれに伴う大津波には積み木のごとく崩れさり、大自然と人間の力の差をまざまざと見せつけられました。

幸い南蛮屋各店では陶器類の破損程度で大きな被害はありませんでしたが、計画停電や物流の滞りなどで、店舗の営業時間短縮や一部商品の入荷遅れ等でお客様にご迷惑をかけています。

特に物流に関して地震後、東北方面は完全にストップ。
当然ながら秋田4店舗は次第に品薄になり、コーヒーに関しては一世帯200gまでの制限販売に至り、先日、秋田に緊急配達に行ってきました。

通常ルートは通行止めで、迂回ルートとして神奈川から新潟に先ず行き、そこから日本海フェリーで秋田入り。出発に先立ち、心配はガソリンと雪道。燃費のよい軽ワゴンに冬タイヤを付け、予備タンクに他車から抜いたガソリンを詰め、商品満載にしての出発。

予想通り一般道では長蛇のスタンド渋滞。
関越ではサービスエリアのスタンドは売り切れ休業。
いくら燃費がよいと言っても商品満載で関越トンネル近く250キロも走ると予備タンクもカラで、燃料メーターは1/4。
夕方から真横に吹き付ける吹雪で視界20メートル。
追い討ちをかけるように路面凍結。あわや高速難民!!
(非常用として寝袋&還暦プレゼントのジッポーのカイロとサンプルの菓子いろいろ持参)
吹雪の中にサービスエリア表示現る。
ここでガス欠ならまだ運がよい。スタンド営業なら地獄に仏。
スタンドのスタッフが仏様に見えました。(3,000円までの制限付きですが)

無事定刻22:30前に新潟港到着。
早々、狭い車内でコンビニで調達したおにぎりと缶コーヒーで夕食。
(新潟市内のガソリンスタンドは平常営業、満タンの幸せ?)
後はフェリーに乗り込むばかり。
6時間半後の5:30に秋田港到着。
時間調整のため24時間営業のスーパー銭湯で入浴と朝食。
(秋田市内は開店前にも係わらずスタンドの給油待ち渋滞が早くも発生!)
ここから一番近い外旭川店までは約30分。
やっと着いた。
(本部として当たり前の義務ですがスタッフにも大変感謝されました)

外旭川店に無事到着


残りの3店舗の配達も午後3時には終了し、本日宿泊予定の市内にある温泉施設付きビジネスホテルに向かい温泉に浸かり一先ずは安心。(夜は店舗オーナーの青井さんと共に秋田の幸を堪能しました。ちなみに私からの土産は新潟で買ったガソリン20L。一番のお土産でした。)

翌朝は9時発のフェリーで一路新潟へ

フェリーで一路新潟へ


帰路は天気も良くガソリンも満タンで、来た時とはすべて反対です。
(ただ会社で頼まれた電池やペーパー類は新潟でも不足していて買えません)

帰路は天気も良くガソリンも満タン


今回の大震災で実感したことは、日本は火山と共に地震の多い島国であること。
大自然は沢山の恩恵と共に厳しさも等しく与えると言うこと。
人間は自然をうまく利用はできるがコントロールはできないこと。

今回の大震災は近い将来必ず発生すると言われる、南海地震や東海地震に対して、どんな備えや対応ができるのか、この大惨事に学ぶことは多いです。


南蛮屋各店では大震災の義援金を日本赤十字社を通じて災害地に寄付を行います。
皆様のご協力をお願いいたします。

南蛮屋


 
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