炭火焙煎珈琲工房 南蛮屋

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坂井 真一

本部勤務の坂井です。
私の仕事は各店のセールや催事の手伝いなど、お店のバックアップを主に担当しています。時にはお店でスタッフとして働くこともあります。お目にかかれたらお気軽に話し掛けていただけると嬉しく思います。どうぞ宜しくお願い致します。



2010年06月18日

スマトラミッション その6

インドネシア 第4日目

インドネシア滞在も早いもので4日目の朝を迎えました。
朝食をすませた後、パラパットを後にして、
リントン・ニフタ地区にあるサリマクムール社の契約業社と生産農家を目指します。

まず立ち寄ったのは、サリ社のグループに属する集荷業者。
年間約1000tの取扱量。この辺りでは中規模の業者さんです。
早速、中に入ってみると、敷地の中は例のごとくブルーシートが一面に敷かれておりました。
ここではパティオ(庭)で生豆をドライング(乾燥)しています。
生豆の乾燥が偏らないように大きな熊手で豆の面を返す作業をしている(土ならしのトンボを押して歩いているイメージ)おじさんが一人と他に数人が仕事をしていました。
物珍しそうに見ていたら、その熊手を押す作業をやってみなさいと誘っていただいたので、早速トライしてみました。
裸足になって作業開始。珈琲豆で商売しているにもかかわらず、豆の上を歩くということになんとなく罪悪感を感じました。しかしこの作業をしたのは初めてのことであったので、ちょっと嬉しいひとときでもありました。なんせ日本では出来ないことですからね。
5分もしないうちに飽きてしまいましたけど。

その後、敷地の奥へと進みます。
敷地の奥には、脱穀機と比重選別機がありました。選別機の構造は単純で原始的なものです。木っ端が出口の中央付近に仕切り代わりに固定されていました。
この仕切りで2つの出口により分けられてグレードが分かれる様になっています。
機械は黙々と選別しています。
仕切りの位置付けによって稼ぎが変わるのでこの辺りはシビアなのかと思いきや、さじ加減は業者さんの気持ち次第で決められるということです。
昔から信頼関係で成り立っている商売のようです。

脱穀機は、残念ながらここでは稼動していませんでした。
業者の方々に挨拶をして見学終了です。

その後、バスで移動。つぎは農家の見学です。
個人農家に近い業者で先日のワハナ農園とは比べ様の無いくらい小さな規模です。
それでも小さいとはいえ数え切れないほどのコーヒーの木があり、かなりの結実がありました。
実際に実を摘ませてもらいました。
これだけの数を摘んだのも初めてのことだったのでとても楽しかったです。
実際に摘んだ実を食べてみましたが、決して美味しいものでは有りませんでした。
甘さはあってもうまみが無く、ノペーっとした味でした。
見た目はさくらんぼにそっくりですがフルーツとしてはとても成り立たないものです。
次に、たった今、捕れたばかりの実をパルパー(実と果実を剥ぎ分ける)にかける。
ワハナ農園のように大規模ではないため手動でした。
昔の氷かきのような形。使い方も似たような感じ。
ハンドルを回してみると意外と軽い。(現地では子供の仕事らしい)
面白がってツアーの日本人全員、回してました。

一通り回し終わった後、別の塔にある脱穀機の見学。
動力は車のエンジンを改造した物(直列6気筒のエンジンでした)。
現地にあったのは相当な年代物でしたが、しっかりと動いておりました。
爆音をあげて脱穀していました。
剥ぎ分けられた殻は外の噴き出し口から噴出されて堀の中に落ちて行き、焼却されます。
ここでの見学は終了。

生産農家を後にして2日かけてきた道程を一気に戻ります。ハードです。
それでも昼食はトバ湖が眼下に広がる公園でナシゴレン(チャーハン?)のお弁当でした。
景色がとてもよく好天も手伝って今回の食事の中では一番美味しくいただけました。
蚊がたくさんいて結構刺されたけど・・・・・
お腹がいっぱいになったところでバスに乗り込みメダンへと向います。
景色があまり変わらないので非常に退屈。寝てしまいました。
7時間以上かけてメダンにある初日に泊まったホテルまでつきました。
寝てはいましたが体がガチガチに固まっています。
さすがに疲れましたので、この日はここまでです。


つづく。

南蛮屋


 
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