炭火焙煎珈琲工房 南蛮屋

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平井 さとみ

ウェブサイトの構築、デザインを担当している平井さとみです。
主に南蛮屋のホームページやネットショップなどのページを作成しています。またギフトカタログなどの冊子やドリップパック等の一部のパッケージデザインも担当しております。
視覚的な面からも南蛮屋の魅力をお伝えできるよう頑張ってまいります。どうぞ宜しくお願い致します。



2009年04月15日

動物のいる森

春ですねえ。
先日あまりにも天気が良かったので、動物園にでも行こうかなという気分になり
『よこはま動物園ズーラシア』に行ってきました。
初めて行ったのですが一歩足を踏み入れるとびっくり。
そこには別世界が広がっていました。まるで異国の森に迷い込んだような感覚。
それもそのはず。園内は、そこに居る動物の本来生息する気候帯・地域別にエリア分けされており、各ゾーンは、動物、植物、人の文化を織り交ぜながら世界の環境を演出し、地域特有の雰囲気を体感できる計らいがされていました。
最初のエリアは『アジアの熱帯林』を再現していて、なんとなく以前行ったインドネシアの雰囲気に似ていて懐かしくなりました。
エリアによって空気の匂いも違う。
動物も広い柵の中にゆったりと展示されていて居心地が良さそうでした。
完全に外の喧騒は遮断され、緑に囲まれてまったり…。

その日は初夏のような日差しですごく暑く、のどが乾いたので自動販売機でオレンジジュースを買って飲んだら、キンキンに冷えていて夢のように美味しかった…。
休憩できる場所や売店もたくさんあって、かつ世界観を壊さないよう自然にとけこむたたずまいでそこにあり好感が持てました。
よく見るとゴミひとつ落ちていない。清掃員のおじさんが何人もいてきれいにしていました。
おじさんは動物とも仲が良いの。ロバを呼び寄せてなにやら私には理解できない言葉でコミュニケーションをとっていました!すごいよおじさん…。

ひととおり回って個人的に一番よかった動物は『ヤブイヌ』
「ヤブイヌ?何それ、犬?」
ハイ。角もない、柄もない、茶色い哺乳類ですよ(笑)
ものすごい地味なんだけど、動向がかわいい。
団体行動をとる性質があるようで、みんなであっちへ行ったりこっちへ行ったり…。
私が見た時は、どうも誰かが帽子を柵の中に落としたようで、それを6頭ぐらいのヤブイヌが取り合って押しあいへしあい…というドタバタ劇が繰り広げられていた(笑)ものすごく面白かった。その時、その地味な動物の周りには大量の人だかりが(笑)

あまりにも居心地よく自然に囲まれたので、写真を撮る事も忘れまったりとすごしたのでした。
いい場所だった。『動物園』というより『動物のいる森』のような感覚でした。

帰り際、こんな事を考えた。
『人が心地よいと感じる自然』とは、実は人が計算しつくして配慮に配慮をかさねた上で成り立つものなのかもしれない。もはや今の時代、何もしない事イコール『自然』ではなく、不備や違和感を人が取り除いた状態の事を『自然』と呼ぶのかも。もちろん手つかずの自然に癒される人もいるけれど、それを楽しむには知識と経験がなくてはならないのでは。その部分を省くために人はお金を出すのかもしれない。

お金を払ってまた行こうと思います。

南蛮屋


 
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