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平井 さとみ

ウェブサイトの構築、デザインを担当している平井さとみです。
主に南蛮屋のホームページやネットショップなどのページを作成しています。またギフトカタログなどの冊子やドリップパック等の一部のパッケージデザインも担当しております。
視覚的な面からも南蛮屋の魅力をお伝えできるよう頑張ってまいります。どうぞ宜しくお願い致します。



2006年05月24日

IKEAと北欧のデザイン

スウェーデン生まれの生活雑貨&家具の世界的なビックショップ、IKEA(イケア)の日本上陸は、気になっている人も多い(もしくはもう行った)のではないでしょうか?

私は、IKEAもそのジャンルに入ると思われる、巷で流行の『北欧デザイン』というものに、どうにも心を動かされないのですが(かわいらしいとは思うが、軽い感じがして好きになれない。私は、どこか強さを感じるデザインが好きだ。)、食わず嫌いも良くないという事もありますし、行った人の話を聞くと、アミューズメントパーク的な面白さもありそうだったので、はるばる船橋まで足をのばしてきました。

IKEAの日本第1号店舗は船橋店。南船橋駅から歩いてすぐの場所にあります。元々はザウスという人口スキー場だった場所の跡地にオープンしています。

まず、目につくのが、店の壁面に描かれた『IKEA』というショップロゴ。ブランドカラーでもある、青地の壁に黄色の極太フォントで描かれたそれは、駅からでもはっきりと見えるほどビッグサイズで堂々としており説得力があります。
正面入口の前に高々と掲げられた、赤・青・黄の3色のショップの大きな旗も印象的。
その大きなロゴと色づかいだけで、
『あぁ…これは日本のものではないのだな』と妙に納得させられました。

店の入口を入るとすぐに用意されているのは、購入する商品を入れるためのIKEAオリジナルの黄色いしっかりした買い物袋(カゴではないのです)と、フロアガイド、バンプレット、それに家具のサイズなどを計るための紙製のメジャーや、気になった商品をメモする紙とえんぴつ。とても気が利いたものばかりで期待感が高まります。

まずは、腹ごなし…という事で、店内にあるレストランに。このレストラン、非常に広くて、席と席の間隔も広く、ゆったりくつろげます。セルフサービスなんですが、スウェーデン的な料理もあったりしていい感じです。ミートボールを食べましたがとても美味しかったです。甘いジャムが添えてあるのはスウェーデン風なのかな・・。

腹ごなしも済み店の中を進むと、まず新鮮だったのが、『順路』というものがある事。確かに、広大な面積を占めるこの店では、順路に沿って人を移動させるという事が必要になってくる事はうなずける。各人が思い思いの動きを取ってしまったら、人とすれ違うストレスなどもあるし、店のどこに何があるのか把握するのはむずかしいかもしれない。よく考えてあるなぁと関心しました。(ちなみにこの順路にはショートカットも存在していて、目的の場所にすぐたどり着ける配慮もある。すごい。)

順路はまず2階にのぼり、1階に降りるという流れ。
2階は主に家具のラインナップ。商品の見せ方の1つとして、IKEAの商品でまるごと部屋を作ってあり、商品を実際に部屋に置いたらどんな雰囲気になるのかすごく分かりやすかったです。その小さなモデルルームが各所に設けられていて、気に入った部屋があればそこに置いてある商品を詳しく見るし、実際に買える。とても良い見せ方だなと思いました。

しばらく回って気づくのは、サインシステムの分かりやすさや、各所に子供用のぬいぐるみが置いてある事。かわいらしいヘビのぬいぐるみが大きなカゴに山盛りに入っているのですが、妙に存在感があり、みんな首に巻き付けたり、意味も無く触ったりしています。あまりにもいろいんな場所に置いてあるので何か意味があるのかと考えてみて何となく分かったのは、『子供を飽きさせないように各所におもちゃを置いてある』のでした。これは素晴らしい!子供連れのお客さんが多いので、子供が駄々をこねないように配慮しているのですね。
しかもこのヘビ、回り終えるまでに何度も目にしているせいか妙に愛着がわいて欲しくなります。それも狙いかも?(笑)
もちろん大人への配慮もあります。順路を回っていると広いので少しくたびれます。そんな頃に現れるのが、休憩所。飲み物を買う事ができ、ちょっと休めるようになっています。ほんと、気が利く…。

そして、商品。その価格の安さにも驚きっぱなしでしたが、カラフルで主張しすぎない程度にデザイン性のある商品が純粋にいいな、と思いました。家に置いたら少し明るく、そして楽しげになりそうな、そんなものたち。北欧のデザインは、日本の家庭にも違和感無くとけ込むような気がしました。
日本の家庭の『色』は、地味ですよね。地味すぎるぐらい。
もっと色を取り入れてほしいですね。色は精神的にも影響を与えてくれますから。
私は毎朝、オレンジやグリーンのお皿で朝ご飯を食べています。元気が出ますよ。

長くなってしまいました・・(苦笑)
最後にもう少し。
IKEA順路の最後は巨大な倉庫です。組み立て式の家具などがストックしてあり、自分で手に取る事ができます。想像を絶する広さと天井の高さには圧巻です。
倉庫を抜けると横一列に並んだ広いレジカウンター。並んでいるときに目に入るのは、目線上の壁に、これまた恥ずかしげもなくデカデカとプリントされた『ホットドッグ¥100』の文字と写真。店を一回りするのに、私の場合2時間以上もかかってしまいました。小腹も減ります。会計を終え、ホットドッグとコーヒーでお腹を満たして落ちついてから、清々しい気分で家路へ。

IKEAに行き、北欧デザインも『悪くないな』と思えるようになった日でした。
日本の簡素で強くて味わいのあるデザインも大好きですが、
日本はまだまだ、他の国の文化を見習った方が良い事もあるような気がするな〜。

IKEA船橋。ぜひ一度足を運んでみてはいかが?


(長文ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます)

南蛮屋


 
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