炭火焙煎珈琲工房 南蛮屋

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村松 靖己

コーヒー生産管理部の村松です。
コーヒー豆の焙煎、生豆及び焙煎豆の品質管理、その他コーヒー商品全般の商品管理を担当をしております。
南蛮屋がお届けするコーヒーが皆様の生活の一部となり、ホッと幸せを感じるその瞬間の傍らにそっと居てくれていたら、こんなにも嬉しく、こんなにも贅沢な瞬間はありません。誇りと責任をもちまして、これからも皆様に幸せを提供させて頂く事を約束致します。



2010年09月28日

遥か、遥か『ニカラグア』からの訪問、再び。

本日、素敵な素敵な“再会”がありました。

地球の裏側・・・遥か中米はニカラグアから
リモンシリョ農園の農園主 Erwin Mierisch氏が来社。


昨年12月にも一度 南蛮屋へ訪問して頂きましたが、
今回『SCAJ 2010』での来日を機に、多忙の中わざわざ南蛮屋へと立ち寄って下さいました。



左から私、Erwin Mierisch氏、そして松野社長。
 


昨年10月に数量限定にて販売しましたリモンシリョ農園産『ニカラグア ジャバニカ種』。


このコーヒーも非常に珍しい先鋭的なコーヒーでそのクリーンなカップと瑞々しい酸の質に驚かされましたが、今回お持ち頂いたのが、なんと『ナチュラル精製』のカトゥーラ種。

新しい試みとして、中米ではまだ非常に珍しい『ナチュラル精製』によって作り出されたコーヒー・・・。(近年、グァテマラやエル・サルバドルでも新しい試みとしてナチュラル精製のコーヒーが作り出されています)

日本の皆様に是非カップして頂きたい、
そして直接その感じたままの声を聞かせてほしい・・・。

そんな中での来社となりました。


品種によっても大きな香味の変化(もちろん土壌等ミクロな気候等の影響も含む)はありますが、精製方法を変えればそれは非常に大きな香味の変化をもたらします。

例えば今年6月に限定販売した『ナチュラル精製』のマンデリンもそのひとつ。
その衝撃はそれまでの『マンデリン』というひとつの香味のイメージを覆す程の大きな衝撃でした。


今、世界で評価されるコーヒーのひとつの大きな要因として、
そのコーヒーが”クリーン”なカップであるかは重要な要素と言えます。

“クリーンなカップ”とは、アフターテイストに雑味など余計な香味を一切感じないコーヒーのこと。透明感のあるクリーンなカップでなければ、評価される土壌にすらあがれません。

クリーンなカップが大前提の中で、そこにプラスアルファーの個性(産地特性)を持っているか・・・。
そこに、評価が下されるのです。


クリーンなカップである為には、全ての精製工程において一切の妥協は許されません。

ひとつの些細なミスや手抜きがあれば、それは必ず香味を汚してしまいます。


『ナチュラル精製』で精製するということは、この点において非常にリスクがあります。


実のまま乾燥させるこの精製方法では、その中に一粒でも熟しすぎた実が混ざれば
それは発酵臭の原因となり、その結果カップに濁りを出します。

また乾燥させている間に実が腐ってしまうリスクもあり、全体を均一に乾燥させることが一番重要と言えるでしょう。
 


ナチュラル精製の代表的な国『ブラジル』。

ブラジル産の高品質なナチュラル精製コーヒーにおいて大きな濁りを感じないのは、広大な大地による広い乾燥場の発達や、乾燥している気候的な部分が大きく反映しているといえます。


他にはない何か新しい試みはないかと考えたErwin Mierisch氏は、

ナチュラル精製大国ブラジルの知人から正しい『ナチュラル精製』の教えを請い、
乾燥工程にアフリカンベッドを使うなど今回試行錯誤をへて初めて完成させた、
ニカラグア産初のナチュラル精製コーヒーを私たちに持ってきてくれました。


*アフリカンベッドとは、地面ではなく棚の上で乾燥させる方法。
アフリカでは伝統的な乾燥方法である。
網上の棚で干すことにより上下から空気にさらされ、結果均一に乾燥できるというもの。
広い大地の少ない山岳地帯の中米各国の農園には適していると言えるが、その分手間は掛かる。
 




南蛮屋ガーデン 2Fスイーツバイキングでのカッピング会。
スタッフも集まり、盛り上がる。

 


今回カッッピングした中で驚いたのが、とにかくクリーンであったという事。
プラス、ナチュラル精製独特の強い甘味や赤ワインのような複雑な風味が絡み合う・・・。

いやぁ、驚きました。

正直あまり期待していなかったのですが、ここまでとは・・・。


スタッフの評判も驚くほど良く、今回比較としてカップした『ジャバニカ種』よりも圧倒的な評価が。

Erwin Mierisch氏の話では、今回が初めての試み。
反省点もあり、次回はもっと良くなるとのこと。

期待しております。

本当に期待しております、Mr. Erwin Mierisch!
 


自分にとって、
また参加してくれたスタッフにとって、
また南蛮屋にとっても成長できる素敵な、素敵な時間を頂きました。

Thank you very very much Mr. Erwin.
I hope to see you again.
 



参加したスタッフと共に記念撮影。



あいにくの天気の中、南蛮屋ガーデン ガーデン倶楽部のテラス席で
秋のブレンド『名月』を飲んで頂く。

南蛮屋


 
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