炭火焙煎珈琲工房 南蛮屋

炭火焙煎コーヒー 南蛮屋
メディア紹介情報

スタッフ紹介&ブログ

村松 靖己

コーヒー生産管理部の村松です。
コーヒー豆の焙煎、生豆及び焙煎豆の品質管理、その他コーヒー商品全般の商品管理を担当をしております。
南蛮屋がお届けするコーヒーが皆様の生活の一部となり、ホッと幸せを感じるその瞬間の傍らにそっと居てくれていたら、こんなにも嬉しく、こんなにも贅沢な瞬間はありません。誇りと責任をもちまして、これからも皆様に幸せを提供させて頂く事を約束致します。



2016年11月07日

インドネシア コーヒー豆 産地訪問 2016【1】

インドネシア コーヒー豆 産地訪問 2016

2016.10.16〜10.21
インドネシア視察

アジアの誇る世界的コーヒー産地、インドネシア共和国。
「マンデリン」という素晴らしい香味をもつコーヒーの生産地として名高いこのインドネシアの生産現場を見るため、私以下2名のスタッフ同行のもと4泊6日という強行スケジュールの中、全身全霊でその息吹を感じて参りました。

目的はふたつ。
まずは南蛮屋の中で一番人気を誇る「リントン マンデリン」の生産現場と現状把握、そして来季クロップの状況確認。
もう一つが、インドネシア国内で最新鋭を突っ走る世界レベルの農園「ワハナ農園」の視察と新しい香味との出逢い・・・。

インドネシアの温かく情熱溢れる人々との出逢いや交流、そして大きな未来を感じる新たな香味との出逢いを、ここにご報告させて頂きます。


「マンデリン」の定義

インドネシア共和国スマトラ島北スマトラ州及びアチェ州(タケンゴン地区を除く)で取れるアラビカコーヒーを言う。
(全日本コーヒー公正取引協議会 規約・規則の運用方針より)


 
「マンデリン」の歴史

●1699年オランダ植民地政策によりいくつかの州にわたってアラビカ生産が導入される。

●北スマトラ州において、オランダ政府は南タパヌリ県より生産開始。

●続いて、トバ湖周辺部の北タパヌリ県リントン・ニ・フタ、ダイリ県スンブル/シディカランにプランテーションが拡大される。

●ナングル・ダルサラム・アチェ州(現アチェ州)のラウトタワール湖周辺のガヨ高原(中央アチェ県)でも同種のアラビカコーヒーの生産が開始された。

●1968年日系商社社員がそのカップに強い印象を受けるそれは、まさに第二次世界大戦中にシボルガで味わったコーヒーの風味のようである、と表現された。

●1969年“アラビカ・マンデリン※”の名がメダンのある輸出業者によって名づけられ、日本に輸出される。
(※マンデリンMandhelingの名称は地域部族バタックの一種族Mandailing名から)

●それは南タパヌリ県よりプランテーション生産が開始されたことに由来する。

●日本市場において、また世界でも最上のプレミアムコーヒーのひとつとしてプロモーションが進む。

●その後も世界のコーヒー市場において重要な位置づけとして成長を遂げる。
(AEKI北スマトラ事務所1998年発行の広報誌より)


 
インドネシアの収穫期と雨季

インドネシアの収穫期と雨季


 
スマトラ式精製方法

スマトラ式精製方法

収穫期が雨季と重なるインドネシアでは、湿度が非常に高くチェリーが腐りやすい事から「スマトラ式」と呼ばれる独特の精製方法を用いて精製される。


【リントン地区の小農家】北スマトラ州リントン地区

【リントン地区の小農家】北スマトラ州リントン地区

「マンデリン」を産み出す北スマトラ島の主な産地は、リントン・ニフタ地区とアチェ地区のふたつ。アチェ地区が主に7割を占めるが、より香味の個性が強いのがリントン・ニフタ地区。南蛮屋で販売している「リントン マンデリン」は、このリントン・ニフタ地区の小農家が栽培するコーヒーのみを指定し、輸出業者「サリマクムール社」によって精製され、弊社オリジナルの「マンデリン」となる。
小農家(庭の軒先での栽培から、1ha以上の敷地で栽培される大きな農家までそのスタイルは様々)は、収穫したコーヒーチェリーをその日のうち(湿度のよる実の腐敗を防ぐため)にパルパーと呼ばれる手動の機械で実を剥ぎとり、一夜ほど置いた後ミューシレージ(ぬめり)を洗い流す。そしてミューシレージを除去したパーチメントの状態で集荷業者へと持ち込み、換金され収入を得る。

【リントン地区の小農家】北スマトラ州リントン地区

この日は、2軒の小農家に訪問。インドネシアで暮らす小農家の人々の生活を垣間見る事が出来た事は素晴らしく、また温かな歓迎からはインドネシア人の持つ“もてなしの心”や優しさ、愛情を強く感じた。
彼らの暮らしは、決して裕福とは言えない。それでも日々明るく暮らす彼らの創り出したコーヒーを、我々は適正な価格で購入し、適正な価格で販売する。そして適正な利益を得て、それらを彼らに還元する事で全体が調和していく。それが我々に課せられた使命であり、責務であると切に思う。

訪問先生産者:Mr.Csianturi

クシアントゥリさん一家

クシアントゥリさん一家。親子三代に渡る小農家。

住居の裏手に広がるコーヒー畑。栽培面積は約0.5haと言ったところ。
親子3代に渡り野菜、コーヒーを栽培し生活している。
訪問時の10月は、雨季。この日も敷地内を歩いている時にスコールに襲われた。
しかし、すぐに止んでしまう。
今年、雨季に入るも曇りがちではあるが降雨に至らない日が続いていることから、全体的に雨量不足気味。それにより生育不良、落果、高温、異形、虫食い等、不安材料が懸念されるが、総合判断するには時期的にやや早々か。
クシアントゥリさんの木にも、その傾向が見て取れる。開花している花、青い未成熟の実、そして完熟の実、過完熟の実が一つの枝で見られるのは、だらだらと雨が降ったり降らなかったりする降雨ムラが原因で起こる現象。
ここ数週間での気候により、状況的にはやや不安的要素が起こりつつあるとの話をしてくれた。


クシアントゥリさんの家

クシアントゥリさんの家。この裏庭に、コーヒーが植えられている。


家の裏手に廻るとそこは一面コーヒー畑

家の裏手に廻ると、そこは一面コーヒー畑となる。


クシアントゥリさん

クシアントゥリさんが、今年の生育状況を語ってくれた。


コーヒーの花

花の開花、未成熟、完熟、過熟と段階を踏んだコーヒーが並んでいる。


記念撮影

別れ際に記念撮影。表情が硬い・・・。


一瞬のスコールに襲われ、雨宿り

一瞬のスコールに襲われ、雨宿り。しかしすぐに止んでしまった。
訪問先生産者:Mrs.Lasuma


キティちゃんが似合うとても笑顔がチャーミングなラスーマさん

ラスーマさん。キティちゃんが似合うとても笑顔がチャーミングな可愛らしいお母さん。しかし畑を歩く足は裸足、手も真っ黒にして頑張っていた。


コーヒーの木々の間に野菜が植えられている

コーヒーの木々の間に野菜が植えられている。

山の中に広がる、約1.5haの畑(野菜を含む)。
コーヒーの木が立ち並ぶ横に、様々な野菜も栽培している。コーヒーの収穫は年間通してではない為、生活していくうえで野菜等の栽培は必要とのこと。
シェードツリーの木も植えられていたが、バナナの木であった。
ラスーマさんの木も、生育状況は好天とは言えないらしい。クシアントゥリさんの木と同じく実のつき方には非常にバラつきがあった。
ラスーマさんによれば、コーヒーの収穫は2週間に一度。一回の収穫で10L缶が10缶。10L缶一杯でチェリー約12kgらしい。
チェリー約120kgとなれば、そこから精製され目減りを踏まえると一回の収穫で生豆1袋(60kg麻袋)と言ったところか。


完熟のコーヒーの実

完熟のコーヒーの実。


コーヒーの実を剥いでみる

コーヒーの実を剥いでみる。


コーヒーの実の中身

実の中には、二粒向き合って入っている。パーチメントは、まだ柔らかい。


ラスーマさんの旦那さん

ラスーマさんの旦那さんが、道案内も兼ねてバイクで悪路を先導。山の中に広がる農園を案内してくれた。


開花した花、未成熟、完熟のコーヒーの実が並ぶ

開花した花、未成熟、完熟のコーヒーの実が並ぶ。


帰り際に、ラスーマさんがおもむろにキャベツを収穫

帰り際に、ラスーマさんがおもむろにキャベツを収穫。夕飯のおかずにするそうだ。
訪問したこの日は、まだまだシーズン入り始め。2軒とも収穫が行われておらず、残念ながらパルパーを使った小農家先での作業工程をここでは見ることが出来なかった。


リントン・ニフタ地区の生育状況

リントン・ニフタ地区の生育状況については、9月の時点において結実良好、安心感が広がっていたが、その後一ヶ月の降雨不足、そして直近の一週間後に襲った極端な大雨で落果が起こる。
順調な生育から一点降雨不足は豆の歪な形を生むようで、状況的には余り良くないとの事。
但しまだシーズンは始まったばかり。今後の天候次第では十分回復も見込める事を確認。


 
【リントン・ニフタ地区の集荷業者】北スマトラ州リントン地区

【リントン・ニフタ地区の集荷業者】北スマトラ州リントン地区

集荷業者の主な仕事は、各小農家から買い取ったパーチメントの状態の生豆を脱穀、乾燥し、『アサラン(Asalan)』と呼ばれる原料の状態に加工して、輸出業者の精製工場に搬送するまでとなる。
「マンデリン」の品質を決定する大切な要因のひとつとして、どのような集荷業者からどのような『アサラン』を手当てするかが非常に重要となる。今回訪問した集荷業者は、南蛮屋オリジナルの「マンデリン」をオーダーしている輸出業者「サリマクムール社」直営の集荷業者。自社スタッフを配置することで品質管理の徹底を図るなど、インドネシアではあまり例のない革命的取り組みを行うことで、「サリマクムール社」は信頼できる原料『アサラン』の確保に徹している。
南蛮屋オリジナル「リントン マンデリン」は、このような細部に渡る徹底した品質管理のもとで生産されている。


「サリマクムール社」直営の集荷業者

「サリマクムール社」直営の集荷業者。リントン地区近隣で収穫されたコーヒーが、パーチメントの状態でここに集まってくる。


倉庫の中

倉庫の中。シーズン入り始めと言う事で、集められたコーヒーはまだ少ない。


脱穀機

脱穀機。この機会でパーチメントを脱穀し、パティオ(乾燥場)で乾燥される。


乾燥工程に入るコーヒー生豆

乾燥工程に入るコーヒー生豆。しかし、スコールの気配で彼らは一気に片づけ始めた。


最終的な天日乾燥工程中のコーヒー豆『アサラン』

小農家からパーチメントの状態で集められ天日にて半日程度乾燥、パーチメントの脱穀後パティオで再び乾燥工程に入る(水分値約15〜18%まで乾燥)。
写真は、最終的な天日乾燥工程中のコーヒー豆。スクリーンサイズ、異物混入等いわゆる完全に未選別の状態。これが、原料『アサラン』。
集荷業者はこの状態まで加工し、メダン市内の「サリマクムール社」本社精製工場まで輸送する。


力には自信有り

力には自信有り。ちょっと俺にもやらせてくれと、懇願してみる。


かなりの重量

あれ、かなりの重量。かなりのへなちょこ振り・・・。


想像以上にキツイ

想像以上にキツイ。余りのへっぴり腰に、一同爆笑。


難なくこなす彼らのパワーには、脱帽

難なくこなす彼らのパワーには、脱帽。

小農家から、集荷業者へ・・・。
コーヒーチェリーの収穫から、原料『アサラン』へ・・・。

「マンデリン」というコーヒーを描き出すインドネシアの伝統的な一つの流れを、スタッフ一同全身で体感した一日となった。


スマトラ島北部に広がる、トバ湖

スマトラ島北部に広がる、トバ湖。
世界最大のカルデラ湖周辺に広がるコーヒー産地、リントン・ニフタ地区。このミネラル豊富な火山灰土壌とマイクロ気候が、世界屈指の香味を誇るコーヒー、「マンデリン」を産み出している。


 
続く・・・。



▲記事リストへ

2016年06月09日

ハワイ島巡りの旅。

ここ数年ベリーボーラー(害虫被害)の蔓延等により収穫量が激減し市場から姿を消していた「ハワイ」産コーヒーでしたが、たくさんの方々の偉大なる努力が実を結び、ここへきて収穫量が非常に安定し日本への輸出量も大きく増えてまいりました。
もともと肥沃な火山灰土壌とマイクロ気候が織りなすコーヒーの風味特製は素晴らしく、特にハワイ島コナ地区が産み出す「コナコーヒー」は世界でもトップクラスの評価を受けていた中で、その他の島々で生産されていたコーヒーは日の目を見ないという時代が長く続いていました。

ハワイ産コーヒーは、有名な「コナコーヒー」以外にも素晴らしいコーヒーが沢山有ります。
そんな事実を皆様にお伝えすべく始まった今回の企画「南蛮屋こだわり珈琲 〜ハワイ島巡りの旅」シリーズ。
これら素晴らしいコーヒーの数々を、新工場による窒素ガス充填梱包にて毎月替わりでお届けしています。

ハワイオアフ島ワイアルア農園コーヒー生豆

ハワイオアフ島ワイアルア農園ハワイコーヒー生豆

ハワイコーヒー焙煎豆

コーヒー豆 窒素ガス充填梱包パック


5月・6月にお届けしたのは、観光で有名な「オアフ島」の『ワイアルア農園』産コーヒー

5月にお届けしたコーヒーは、
オアフ島『ワイアルア農園』産ティピカ種のウォッシュド精製によるもの。

そして6月のコーヒーは、
同じく『ワイアルア農園』産ティピカ種のナチュラル精製です。

同じ農園の同じ品種でも、精製方法(コーヒーの実を剥ぎ乾燥させる工程)が違うだけで全く別の風味特製が産み出されます。
“コーヒー”という飲み物の、底なしに近い可能性と奥行きの広さは心躍るほどに無限、何年経験しても未だ先は見えません。
製方法の違いにより大きく変わる香味をお楽しみ頂けたらと、心より願います。

7月以降も続くハワイ島巡りの旅。
「マウイ島」の産み出す『モカ種』の独創的風味。
「ハワイ島」マウナロア山麓、『コナ地区』の西側に広がる『カウ地区』の精製方法の異なる2種の個性。

常夏の島「ハワイ」の爽やかな風と無限に広がる澄んだ青空、そしてどこまでも透き通る海のブルーを浮かべながら、コーヒーでの島巡りをお楽しみください。

>「南蛮屋こだわり珈琲 〜ハワイ島巡りの旅」シリーズ 商品一覧へ



▲記事リストへ

2016年01月23日

新『南蛮屋焙煎工場』稼働中。

『南蛮屋焙煎工場』が南蛮屋ガーデン敷地内へと移転し、稼働を始めて半年・・・。
新たな相棒となった「30kg釜」でのローストも、日々順調に進んでおります。

南蛮屋の炭火焙煎に合わせ、メーカーに特注にて製造して頂いた焙煎機の性能・・・。
それは、私の想像を遥かに超えるものでした。

30kgコーヒー豆炭火焙煎機
30kgコーヒー豆炭火焙煎機30kgコーヒー豆炭火焙煎機

炭の燃焼効率と、コーヒー豆に伝わる熱の伝導率。
炭の繰り出す遠赤外線効果の伝導率。
直火焙煎機のドラムと炭の置かれる炉の位置関係が産み出す、見事なまでの“強火の遠火”。
そこから産まれる、豆に合わせた温度プロファイルの見事な曲線。

南蛮屋のコーヒーにおいて、あくなきコダワリの神髄とも言える「炭火焙煎」。
その理想とも言うべきローストが、この焙煎機では見事に表現出来ます。

無論、あくまでもベースは20年近く主役としてメインを張ってきた「20kg窯」で培われたロースト技術。
この「20kg釜」に様々な事を教えてもらい、経験を積んできました。

まだまだ彼にも頑張って頂かないと困る・・・

20kgコーヒー豆炭火焙煎機


「30kg釜」と「20kg釜」2台の焙煎機、そしてサンプルロースト用の「3kg釜」。
彼ら3人の仲間とともに、今日も皆様の“美味しい”を想像しながらコーヒー豆と向き合います。

彼らの雄姿を見て頂きたく、焙煎工場は時間指定の中、見学出来る運びとなっております。
(平日の、月・火・木・金の15:00〜18:00、焙煎工場開放中)

>南蛮屋の焙煎工場見学の詳細はこちら

皆様、是非ともお越し頂けましたらと心より感じております。
南蛮屋のコーヒーへの情熱と神髄を少しでも感じて頂けたら、嬉しい限りです。



▲記事リストへ

2015年07月12日

情熱に対し、情熱で答える。

コーヒーは、農作物です。

農作物である以上、収穫量の多い年もあれば少ない年もある・・・。
また品質的な部分の変化や、天候、雨量、雨季のタイミング、外気温等毎年変化する様々な生産環境の影響によるコーヒー豆の状態・・・。
毎年変化する生豆の状態をしっかりと把握し、どのように仕上げるのがベストかを判断し、ローストする事は、焙煎士として最も重要な仕事のひとつと言えます。

年明け2月頃から5月、6月に掛け、今期のラインナップが出揃いました。

『プレシップサンプル』と呼ばれる船積み前のサンプルチェックから始まり、コーヒー豆は長いもので数ヶ月掛けて海を渡り日本へとやって来ます。
その年の出来不出来を最初に確認する『プレシップサンプル』チェックでオッケーの判断を下すと、その後船に積まれ、航海を終え、日本の港の倉庫へ、そして陸路と言う長い長い旅路。
麻袋を開き、その年の生豆との初めての顔合わせの一瞬・・・。
様々な人達の尽力を頂きながら長い時間を経て我々の手元へと辿り着いた事に、感謝の気持ちが溢れます。

南蛮屋オリジナルコーヒー生豆『コロンビア ウィラスウィート』『ブラジル ショコラ』

よりショコラフレーバーが際立つ『ブラジル ショコラ』。
ミルクチョコレートのような甘味がさらに増した『コロンビア ウィラスウィート』。
スクリーンサイズはやや小振りなものの、スパイス、シトリックなど複雑な風味と濃厚なコクの広がりは例年になく素晴らしい『リントン マンデリン』。

南蛮屋オリジナルで生産者に依頼するこの3種の出来は、まさに南蛮屋のコーヒーの味を左右するコーヒー達。
到着後のカッピングほど緊張するものはありませんが、全て今年も素晴らしいコーヒーと言える事をここにご報告させて頂きます。

コーヒーのカッピング


また、オリジナルとして作って頂いているコーヒーに『ブラジル アマレロブルボン』があります。
ナチュラル精製とパルプドナチュラル精製の2種は、7年前のブラジル産地視察で出逢ったコーヒー達。

今や世界的名声を得たミナスジェライス州カルモデミナス地区の『カルモコーヒーズ』にオーダーしているこのコーヒーは、年々クォリティーが上がっています。
親交を深めた『カルモコーヒーズ』のジャッケス氏、パウロ氏の情熱は、当時語り合った生豆の経時変化への問題定義に対し、年を追うごとに改革してくれています。
通常の麻袋ではなくJUTEX(ポリプロピレン)素材の袋、そして今クロップより『カルモコーヒーズ』オリジナル仕様の「グレインプロ」梱包により、生豆の鮮度維持は更に格段と上がるでしょう。
当然、一年掛けて日本の四季による急激な外気温変化や湿度等による生豆への影響をきっちりと検証していきます。
その答えを彼らに明確に伝えるのが、彼らの情熱に対する私たちの真摯な回答だと感じます。

今後ますます変化していくであろう、地球環境。
気温上昇、雨季の変化等コーヒーに限らず農作物への影響は計り知れません。

そんな中、毎年我々の期待に沿ったコーヒー豆を見事に生産して下さる農園関係者の方々の努力は、我々の想像を遥かに超えるものだと感じます。
携わる全ての人々への感謝の気持ちを忘れず、生産者の情熱に負けない大きな情熱を注ぎながら、コーヒ豆に命を吹き込みます。

炭火焙煎コーヒー豆



▲記事リストへ

2015年01月06日

コーヒー豆、回帰。

2000年以降に始まった「スペシャルティコーヒー」のムーブメントにより、世界のコーヒーに関する常識は次々と変化しております。
90年代までの常識は、もはや全くと言っていい程通じないものと言っても過言ではありません。

様々な部分において非常に曖昧だったコーヒーの世界は、今やその味覚表現も世界基準で統一され、単語ひとつでそのコーヒーがどのような香味特性を持つかがすぐに分かります。
また、香味に関する評価基準も確立され、どのようなコーヒーが高い評価を受けるかという基準も世界でその基準が明確化されました。

例えば、『酸味』ひとつ取っても、ベリー系(ストロベリー、ラズベリーなど)のジューシーな酸や、柑橘系(オレンジ、レモン、ライムなど)の爽やかな酸など、その表現は非常に多彩です。
爽やかなのか、ジューシーなのか、華やかなのか、透き通るような綺麗さなのか、優しさなのか・・・
今や、言葉は通じなくても他国のコーヒー関係者とは単語ひとつで、そのコーヒーの個性を互いに通じ合える事が出来ます。

それは、「ワイン」の世界に近づいたと言えば分かり易いかもしれません。

国単位ではなく、その生産国内のどのエリアで生産されたものなのか・・・
どのような品種・・・?
様々な精製工程から、どの精製方法をチョイスしたのか・・・
その農園のもつテロワールの特性と品種特性のマリアージュ・・・
農園内でもどのエリアで、いつ、収穫されたのか・・・
収穫時、実の熟成度は・・・?
また、輸送方法は・・・?

挙げればキリがない程香味を形成する様々な要因は沢山あり、またそれら全てが今は明確に情報として入ってきます。
どの国のどのエリアの農園で、何の品種を、どのような精製方法で、いつ収穫され、いつ出荷され、いつ日本に入港し、どのような輸送方法を経て届けられたのか・・・。
かつては曖昧だった細かなコーヒーの世界が、より明確になることにより、よりコーヒーの特性が差別化出来るものとなって来ました。

世界各国の生産者達は、例え小ロットでも産地特性の明確な良質のコーヒーを創り上げることで、農園自体が評価され、それ自体がひとつのブランドとなり、結果全てがプラスに働くことが浸透しています。
そして、COE(カップ・オブ・エクセレンス)を始めとするコンペティションでの入賞は、彼らにとって大きな目標となっています。
今や、自分の創り上げたコーヒーにどのような個性を持たせるかを様々なアイデアや工夫で情熱を注ぎ込んでくれているのです。

完璧な精製工程を経て、初めて表現される「クリーンカップ」。
雑味の一切ないコーヒー豆のクリーンなカップが出来て、初めてその産地特性や品種による強い個性が表現されます。
この「クリーンカップ」をもつコーヒに仕上げる事は、並大抵のことでは出来ません。
精製工程のなかでほんの僅かなミステイクが生じれば、それはカップのクオリティに間違いなく影響されます。
生産者の努力と情熱があってこその、コーヒーの個性なのです。

また、丁寧な精製工程を経たそれらコーヒー生豆は時を経るごとにその風味特性はゆっくりと消失して行きます。
酸素、光、熱、水分、紫外線、気温変化などにより、生豆の香味の経時変化は大きく影響を受けると言えます。

そのマイナス要因を防ぐ為に、生産者達は様々な工夫をしています。

2008年ブラジル産地訪問の際、生豆の経時変化のマイナスを指摘した私の問いに対し、当時彼ら生産者達から経時変化防止の為の様々な方法にトライしている事を彼らから直接聞きました。
アルミなどに真空(バキュームパック)で輸送すると言った、当時本当に驚かされた彼らの提案も、今やコンペティション入賞レベルでは当たり前の輸送方法となっています。
(当時は、コスト面で非常にクリアーすべき問題が山積みだと話していた・・・)

また、真空ではないものの袋の中の酸素や水分を放出し、外からの外気の侵入を防ぐグレインプロ社開発の『グレインプロ』梱包も、その生豆の鮮度維持に非常に効果があると感じます。


贅沢福袋用コーヒー:COE入賞ロット。アルミバキュームパック梱包。

贅沢福袋用コーヒー:COE入賞ロット。アルミバキュームパック梱包。

贅沢福袋用コーヒー:COE入賞ロット。アルミバキュームパック梱包。
袋を開封した瞬間一気に空気が入り、生豆の果肉感溢れる甘い香りが一気に放出される。


2014エル・サルバドルCOE入賞ロット:エル・マハウラル農園生豆。

2014エル・サルバドルCOE入賞ロット:エル・マハウラル農園生豆。


焙煎

焙煎


限定『ケニア キアンブ』:グレインプロ包装

限定『ケニア キアンブ』:グレインプロ包装。


 
2015年・・・。
更なるコーヒーの世界の進化に乗り、
生産者達の情熱に感謝し、
焙煎というあらたな息吹を与え、
全身全霊、魂を込めて皆様に素晴らしいコーヒーお届けして参ります。



▲記事リストへ

 
このページのトップへ