2023年9月29日、
地球の裏側、遥か中米はホンジュラス共和国から訪問者が。
先月より販売を開始した「ホンジュラス バードフレンドリー®」生産者である「COMSA組合」会長のロドルフォさん、コーヒー輸出業者のネリーさん、エルサさん、そしてCOMSA所属農園「クアル・ビシクレータ農園」農園主のオスカルさんが、「SCAJ2023」での来日を機に滞在先の都内より南蛮屋ガーデンへ来店してくださいました。
「COMSA組合」は”コーヒーの首都“と呼ばれるラ・パス県のマルカラ・エリアに位置するコーヒー生産者組織で、小規模生産者の発展を目的に立ち上がりました。
組織の正式名称は「Café Orgánico Marcala S.A」。
「Orgánico(オーガニック)」の名の通り、有機栽培はもちろん渡り鳥の休息地となる原生林を保持した農園経営など、環境面でのサスティナビリティを重視したコーヒーの生産に注力している生産者組合です。また、教育機会や子どもたちの未来を守り、社会的責任をはたすこともCOMSAの理念に掲げています。
そんな組合の歴史をロドルフォさんから直接聞けたことは非常に大きく、こうした生産者さん達との直接的な交流は本当に刺激的であり、大変有意義な時間と力を我々にもたらせてくれました。
かつて1990年代までのホンジュラス産コーヒーの世界的評価は、非常に低いものでした。その理由は、ホンジュラス国内の流通システムです。今日のような情報社会ではなかった時代、生産者たちはいくつにも繋がっている仲買人に言われた価格で生産したコーヒーを売る以外に道はなく、またそのこと自体に疑問すら浮かばない状況だったのです。またそこに品質への評価もなく、ただただ言い値で、安値で買い叩かれていたのが現状でした。
「こんなに頑張って生産しているのに、なぜホンジュラス産コーヒーの世界での評価はこんなにも低いんだろう…」
そんな疑問がロドルフォさんを奮い立たせ、「COMSA組合」の設立に至ります。
仲買人の言いなりではなく、小農家単独では力が弱いことから生産者同士で仲間を募り、組合として結束し、風味や品質の向上、また有機農法へのシフトを武器に戦う意思を募らせたのでした。
それは順風満帆だったわけではありません。有機農法への移行をしたばかりの頃はコーヒー生産量の激減が避けられず、多くの人が気力を失い組織から脱退してしまいました。
これを受け、様々な支援を受けながらCOMSAのスタッフは土壌と水の保全、植物や野生生物の保全を促進する有機農場の革新的な手法などを学んでいきます。同時にコーヒー豆の収穫量の増加、品質の向上、そしてCOMSAのメンバー間の関係性にも改善が見られるようになりました。
また2000年以降のスペシャルティコーヒーというムーブメントも、彼らを後押ししてくれました。
コーヒーの香味の世界的基準が確立され、我々ロースターや消費者だけではなく生産者も香味評価が同じ土俵で出来る事になったこの時代の流れ。この事は、品質を大きく向上させた要因として欠かせない大きな進歩であり、生産者のステイタスを大きく向上させたと言えます。
これらの成功によって、2001年立ち上げ当初、69の小規模生産者からのスタートしたCOMSA組合は、現在1,600人の会員を擁しており、入会希望者の順番待ちリストが埋まり続けている状態です。
COMSA組合の会員である「クアル・ビシクレータ農園」農園主のオスカルさんは、組合員の中で最も評価の高い農園主。そんな彼のコーヒー生産への想いは、我々の心を大きく揺さぶるものでした。
組合に入った約20年前では有機土壌は僅か5cmだったものが、改良を重ねた今では70cmもの土壌となり、それは非常にコーヒーの香味向上に大きく繋がっているようです。
また彼が手土産だと渡してくれた「ゲイシャ種」と「パライネマ種」ナチュラルのサンプル品質は本当に素晴らしく、マイクロロットでの様々な品種、精製方法に日夜トライでしているとのこと。
また写真で見た「ゲイシャ種」のコーヒーチェリーの実の付き方はこれまでの印象とは別物と言えるほど収量が多く、驚き理由を尋ねたところ、
「土壌の水分値調整と、有機肥料の工夫でここまで収量は上げられるんだ」
と彼の自信満々な笑顔に思わず感嘆。
またココナッツのカスカラ(周りのガラ)に水分を含ませ土壌に埋めることで土における水分調整と養分の供給が加わり、コーヒーチェリーの品質向上に繋げているという彼のアイデアはまさに彼の情熱が導き出した一つの答え。そんな彼の情熱は他の組合員である生産者にも広がり、それは組合全体の品質向上に繋がっているとロドルフォさんが最高の笑顔で話されていました。
これからの未来、彼の情熱が作り上げた特別なコーヒーが、南蛮屋の店頭に並ぶことを期待します。
ホンジュラスのコーヒー品質向上に限りなく尽力を注ぎ、結果に繋げてきた「COMSA組合」会長ロドルフォさんの想いと情熱の詰まった「ホンジュラス バードフレンドリー®」。
有機栽培下のもと自然環境に配慮し生産された、バードフレンドリー®認証取得のサステイナブル(持続可能)な特別のコーヒーを、皆様も是非お試しください。
きっと、彼らの想いがその一杯から感じられると信じています。
南蛮屋ガーデン内カフェにて提供中の、水出しにて抽出した「ホンジュラス バードフレンドリー®」をアイスにて飲んで頂いたところ、皆様大絶賛。大変有り難い評価を頂きました。
ロドルフォさん曰く、
「これまで数えきれないほどのコーヒーを飲んできたが、この一杯が一番美味い」
とのこと。
嬉しい言葉に、スタッフ共々感激の一瞬でした。
8時間を掛けゆっくりと水での抽出。コーヒーの旨味が詰まった一杯は、雑味の無い生豆のもつクリーンカップと個性的な風味特性が最大限に表現されています。
皆様、是非ともお試しを。
2023年3月13日(月)18時ごろ 南蛮屋本部、事務所屋上よりの空景
お台場エリアに1999年に非日常の劇場型ショッピングモールとして誕生した「ビーナスフォート」は昨年、22年間の営業に幕をおろしました。
オープン当時を振り返れば、1980年から約10年続いたバブル経済で日本中が好景気に沸き、多くの人が浮かれていた時代でした。
ところが予期せぬ株価や不動産地価の急落を機に、泡のような好景気が一瞬ではじけ飛び、混沌とした経済が長引くなか「ビーナスフォート」は誕生しました。
仕事上、展示会に行く機会も多く、まだ出来立ての東京ビックサイトでの展示会帰りには、よく立ち寄ったものです。(建設前の広大な用地はぺんぺん草が生い茂っていました)
古いローマの街並みや、トレビの泉のような大きな噴水、一番奥には教会広場があり迷路のような通路には150店ぐらいのアパレル、コスメ、雑貨、飲食が混在し、その導線は1.5kmもあり、行くたびに発見があり見飽きることはなかったです。
一番感動したのは天井の色が変わる天空演出です。1時間 間隔で青空から夕焼け、夜空、朝焼け、そしてまた青空へと街並みと共に変化するさまはまさに素晴らしかった。
今はまだ計画段階ですが、古い街並みを模した新たな南蛮屋ガーデン構想を検討中です。
できれば本物の夕焼けに照らされた姿を是非みたいものです。
南蛮屋 株式会社
代表取締役社長 平井 誠一郎
2021年2月12日 長谷川院長を中央に贈呈式
当日はカフェカーも出動して各種コーヒーメニューも味わっていただきました。
南蛮屋 株式会社
代表取締役社長 平井 誠一郎
この新型コロナ禍の影響はまだまだ続くものと思いますが一日も早い普段普通の日常が迎えられることを願うばかりです。
新年は一部の店舗以外1月7日(木)からの営業始めとなります。
来年も南蛮屋をご愛顧の程よろしくお願いいたします。
南蛮屋 株式会社
代表取締役社長 平井 誠一郎
タウンニュース 厚木・愛川・清川版
2019年11月22日 掲載紙面
紙面写真は
・コーヒー生豆を煎る炭火焙煎機と私(上)
・南蛮屋本店と焙煎工場の一部(右下)
「私の昭和・平成、三大体験」
・昭和後期から平成初期のバブル景気(全てがバカげた好景気でした)
・平成11年からのアメリカ発金融危機不景気(経営危機実感の数年でした)
・平成23年3月 東日本大震災(被災地でのふるまいコーヒーに涙ぐんだ人達)
本年5月からの新時代も南蛮屋はあり続けられる様、コーヒーを通じてお客様にどうしたら喜んで頂けるのか、世の中に南蛮屋がどう貢献できるのかを更に考え、末永くゆっくりと確実に新時代を歩んで行きたいと思います。
本年も南蛮屋共々よろしくお願い致します。
南蛮屋 株式会社
代表取締役社長 平井 誠一郎
南蛮屋ガーデン 本店の入り口にて、
皆様のご来店をお待ち申しております。
看板の矢印方向にある中庭がオバケのたまり場です。
※注意:夜間及び小さなお子様一人では決して近づかないでください…(笑)
店内や焙煎工場にも、
仲間のオバケ達が遊んでいますから是非ご覧あれ。
★来年のハロウィンは南蛮屋ガーデン内に新たな施設が加わって行う予定です。
]]>「コーヒーフローズン」
暑い夏にぴったりのひんやりドリンク。
是非お試しください。
※イベントにより提供していない場合があります。
▼南蛮屋カフェカー出店予定
●8月4日(土)・5日(日) 厚木鮎祭り
出店場所:厚木中央公園イベント会場
●8月11日(土・祝)・12日(日) 勝祭2018
出店場所:横浜日本大通りイベント会場
南蛮屋カフェカー(キッチンカー)は以下の場所に出店が決まりました。
梅雨に入り天気が心配ですが、冷たいメニューを用意してお待ちしています。
●6月9日(土)・10日(日):秦野市戸川公園 あじさいフェア
●6月16日(土)・17日(日):横浜大桟橋マルシェ
“東京都内営業許可の事”
南蛮屋のカフェカーは、今まで東京都での営業許可を取得していませんでした。
何故かというと、特に理由はなく、「まず近い所からやっていけばいいんじゃない」
というのが理由といえば理由でしょうか。
でも、都内での出店オファーもあるし、もうそろそろ営業許可を取得しようかという事になり、所轄の保健所に申請に行きました。
カフェカーで営業するには、営業する自治体毎に許可が必要で、自治体毎の基準を満たした設備と機能が整わないと許可がもらえません。
しかも、自治体によって基準が違ったりするのでややこしいのです。
今回検査にあたった保健所職員曰く、南蛮屋のカフェカーはお手本のような作りであり、
ここまで基準通りというか、基準以上の完璧な作りの車は珍しいと驚かれていました。
こちらは営業許可の申請に行ったのですが、逆に今後の良い見本として参考にしたいので、写真を撮らせて頂きたいと言われてしまいました。
本当にパシャパシャと車内、車外を写真に収めていました。
当然ここまで言われているのに不合格なんてオチがあるわけがなく、
ここでめでたく南蛮屋のカフェカーが東京都内一円の営業許可を取得いたしました。
今後は都内での営業もあるかもしれませんよ。
横浜開港の歴史を伝える5つのエリア(馬車道、関内、山下公園通り、横浜中華街、元町・山手)が中心になり、各エリアで趣向を凝らしたイベントが行われます。
南蛮屋はメイン会場となる山下公園・山下埠頭エリアに出店予定です。
今回の出店では、事情によりアイスコーヒー等の冷たい飲み物が提供できない為、
かき氷を中心としたメニューを提供いたします。
現在かき氷レシピづくりの最終段階に入っており、
当日は一味違うかき氷を提供できるよう追い込みをかけています。
大人も子供も1日中楽しめるイベントなので、是非お出かけください。
]]>季節が変わり、汗ばむ日も多くなって来ました。
南蛮屋カフェカー(キッチンカー)も夏向きのメニューが登場!
【新】コールドメニュー 4品
・アイスコーヒー
・アイスカフェラテ
・アイスカフェモカ
・チョコレートドリンク
4月21日に横浜北仲マルシェに出店した際に、初お目見えとなったのですが、
当日は気温が25度を超える夏日になったこともあり、
殆どのお客様が冷たい新メニューをご注文されました。
お近くに南蛮屋のカフェカーがいきまいたら、是非御賞味あれ。
▼南蛮屋カフェカーの出店予定(2018年4月27日現在)
●4月29日(日・祝)
横浜市金沢区「金沢動物園」
●5月3日(木・祝)、4日(金・祝)
厚木市相模川三川合流点「アウトドアショーケース2018」
●5月5日(土・祝)
横浜市金沢区「金沢動物園」
●5月19日(土)
横浜市 北仲通北第二公園+水際プロムナード他「北仲マルシェ」
●5月20日(日)
横浜市金沢区「金沢動物園」
よいお天気に恵まれた春うららの会場は、多くの老若男女でカフェカーは大賑わいです。
カフェカーメインスタッフ?本部勤務の松野と川俣&手伝いに駆けつけた湘南台店スタッフ(内倉さん)です。
翌日3月19日〜21日の3日間は、南蛮屋ガーデンの半期に1度の大売出しにイベント出店。試飲サービスでは1,000杯を超えるコーヒーを出しました。
3月24日(土)は、なんと都内より「はとバスツアー」で、南蛮屋ガーデンの焙煎工場見学とコーヒー教室に、団体様40数名が黄色いビックバスでご来店。
炭火焙煎の一部始終を見てもらい、焙煎したてのコーヒーの香りを皆さんに楽しんでいただきました。
南蛮屋本店の2階にある南蛮屋カフェでは、コーヒーの入れ方教室「ハンドドリップのお手本」を実施しました。皆さん熱心に見入っています。
その後お買い物は1階の南蛮屋本店で、コーヒーの試飲サービスは庭のカフェカーで楽しんでいただきました。
今後も色々なイベントに南蛮屋カフェカーが出ますので、見かけた際は是非ご利用ください。
]]>昨年3月にテイリーサイフォンのブログを載せたところ、
直後から多数のお問合せを頂き、いまだに多くのお問合せを頂きます。
おかげさまでパーツの在庫も少なくなりましたので、
2018年2月17日現在の在庫をお知らせします。
※購入をご希望の方は南蛮屋本部までお問い合わせください。
●4人用 下フラスコ × 15個
●6人用 下フラスコ × 1個
●2人用・4人用・6人用 ろ過機 × 各20個くらい
●上ロート部分は完売となりました。
ロートの問い合わせが多いので完売は申し訳ないのですが、
新たに入手できない以上ご理解くださいませ。
どうしてもほしい方は、オークションサイト等で出品していることがあるので、
そちらをチェックしてみてもいいかもしれませんよ。
当店は開店から満7年目を迎え、大掃除と改装工事でさっぱり一新しました。
改装後は以前のスイーツバイキング形式からランチタイムのあるカフェへとスタイルを新たにし、南蛮屋 Caféとして1月18日に予定通り無事にオープンいたしました。
皆様のお越しをスタッフ一同お待ち申し上げております。
余談ですが、
私、昨年暮れに腰痛に伴う背骨の手術のため半月ほど入院して退院後間もない仕事でしたので思うように体が動かず我ながら大変でした。
いずれにせよもう無理は出来ない年齢(当工事中に誕生日を迎え67歳)と共に体力の限界を自覚されられる年明けとなりました。
振り返りますと今まで色々な店を作り、リニューアルオープンを含めたら50店舗は超えているのですが、その一店舗一店舗の開店までの成り行きや工事行程、スタッフのことを物語のように鮮明に記憶しているのは自負するところです。
最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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