炭火焙煎珈琲工房 南蛮屋

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坂井 真一

本部勤務の坂井です。
私の仕事は各店のセールや催事の手伝いなど、お店のバックアップを主に担当しています。時にはお店でスタッフとして働くこともあります。お目にかかれたらお気軽に話し掛けていただけると嬉しく思います。どうぞ宜しくお願い致します。



2010年08月05日

スマトラミッション その7

インドネシア 第5日目 メダン、本日いよいよ本丸に乗り込みます。
サリマクムール社(以下、面倒なのでサリ社とします)、
本社工場視察・生産ライン視察その後カッピングテスト。

この日がインドネシア最終日となります。
朝、バスでサリ社へ、同じ市内なのでそれほどの時間もかからずに到着です。
出迎えのスタッフの方に案内されて、応接室に到着。
総勢20名が余裕で座れる広いスペース。
椅子に腰掛けて部屋を見渡すと賞状やらそれに伴う記念品、
壁面にはインドネシアの大統領の写真や、大統領と2ショットのおじさんが写っている写真などが額に入って飾られていました。
この国において大統領と2ショットなんて本当に凄い事です。

数分後、サリ社のコーヒー部門のトップであるマリアさん入場。
マリアさんは私たち一人ずつに挨拶を済ませてから改めて自己紹介を始めました。
そして参加者全員にそれぞれの名前を刻んだカッピングスプーンをプレゼントしてくれました。
スプーンを手に入れた私たちはみんな大はしゃぎです。みんな大好きマリアさん。

その後、サリ社のボス登場。
一見したところ普通のおじさんですが、すごい人です。
一代で巨大な会社を作り上げたやり手です。
うすうす気付いていましたが大統領と2ショットのおじさんは、このおじさんでした。
うまく取り入ったのですね。国のトップに取り入ったら怖いもの無しですね。
時代劇の「これ井筒屋」みたいなかんじ?

ボスの名前はスーリョさん。楽しげに話をしてくれましたが言葉の壁は大きいですね。
同行の方が通訳をしてくれますが会話のキャッチボールには至らずといったところで、みなさん面倒になってきたのでしょうか、このあたりで視察を始めましょうということになりました。

まず事務所の皆様に挨拶を済ませ、いざ工場へ。
ひろい広いそれはもう広い工場に生豆がうず高く積んであります。
(ここは まだ ほんの1セクションでありました。)

奥にも何かあるので先に進みます。さながらリアルなドラクエです。
次の扉を開くとトレ—ラーが止まっていました。
輸出用のコンテナに生豆を積んでいるのです。
何人もの男の人が担ぎ上げていました。
60kもある荷物を肩に担いで、地面から板を渡して駆け上がっていました。
そして奥から順にその荷物を積み上げていました。
この国にはフォークリフトは無いのでしょうかね?
なんとも効率の悪い仕事だなと思いながらその様を眺めていました。
真面目に黙々と休まずに運んでいます。
この人たちは担ぎ上げた回数によって稼ぎが変わってくるようです。
一回運ぶごとに焼き鳥の串のような物を受け取ってポケットにしまいこんでいました。
いったいいくらもらえるのだろうか?
インドネシアは暑い国でしかも屋外での作業です。
ちょうど今の日本くらい暑くて蒸しています。
そんな中この作業は本当にハードな仕事です。
この方たちのおかげで我々の国で美味しい珈琲が飲めるといっても過言ではない。
感謝、感謝ですね。

この奥にもサリ社のダンジョンは続きます。


そんな訳で・・・次回につづく

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