炭火焙煎珈琲工房 南蛮屋

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鶴間 麗子

こんにちは鶴間麗子です。
主に本部で商品企画、開発と販促の仕事を担当しています。2016年より本格的に展示会に足を運び、南蛮屋全店で販売するPB、OEMをはじめお菓子や食品を企画、開拓しています。『南蛮屋で買えば間違いない』と、お客様に満足して喜んでいただけるような商品を常に探していきたいと思います。
もちろん、食品やコーヒー豆のPOPの作成や、ギフトカタログの企画なども引き続き担当しております。POPや、ギフトカタログの構成を少し変更しただけで売れ行きが変わってくるので、毎シーズン、毎度、毎日、発見と勉強です!頑張ります。



2007年07月14日

夏の風物詩〜祭りにて

先日、何年かぶりに浅草へ。
初めて『ほおずき市』なるものへ行って参りました。

すごい人の数にビックリ。
それもそのはず、7月9日か10日に参拝すると、4万6千日お参りをしたのと同じご利益があるとされ、江戸時代のむかしから、この日の参拝は盛んだったそうです。この『六万4千日』に合わせて境内には縁起物のほおずきを売る市がたつのだとか。

境内には所せましと出店が立ち並び、なんとも賑やか。
出店のほおずきは、まるで果物みたいに並べられ、その鮮やかな色は正しく夏の色。
揺れる風鈴の音色に混ざって威勢のいい江戸っ子さん衆の
『いいのさがすよーっ!』
の声に行きかう人々は少しでも良いほおずきを買おうとキョロキョロ品定め。

『こーいうのは縁起物だから!』
というどこからか響いた声に惹かれて、『よぉ〜し、良いほおずきを探すぞ!』とは思ってみたもの、いざ探し始めるとホントに多くの店があり、ほおずきはどれもみんな同じに見えるし・・・。
ぐるぐる人ごみの中をしばらく歩いていると異様に混んでいる店を見つけた。自分のために良いほおずきを探してもらいたい人たちが、お店の人に声をかけるタイミングを見計らって人だかりを作っていた。

場所的にもそんなに良い場所ではないので、隣や向かいの店がポツリポツリとほおずきを売っているなか、その店だけが飛ぶようにほうずきの鉢が売れている。
ほおずきは隣の店と変わらないように見える。
オマケで風鈴がついているから?
でも他のどの店の鉢も風鈴はついてる。
何が違うのかなーと思った。

するとお店のおかあさん、大きな声で。

『風鈴に“まねき”がついてるのは、うちだけだよ〜!値段そのまま!』

前の方に行ってよーく見ると、風鈴になにやら赤い小さな旗がついている。
そこには勘亭流で『浅草』の文字が。

≪まねき≫とは、近世、幟(のぼり)の竿(さお)の先につけた、細長い小旗のこと。
よく夏場は軒先に『氷』のまねきを見かける。

なるほど、確かに「まねき」がついているのはこの店だけだった。ほおずきの出来具合、値段、オマケの風鈴、どこの店もみんな同じようなもの。
そんな中、10cm四方の布切れを付けただけで、他店と差別化を図ったこの店はお見事。お店のおとうさん、おにいさん、おじさん、おねえさん、家族総出で大忙し。するとまたその店のおかあさん、人だかりにひとこと。

『可愛いでしょー?全部の風鈴にひとつひとつ付けたんだよ!徹夜して!(笑)』

この言葉で決まり!
ここで買わなきゃ・・・と思ってしまった。
正しく、まねきが招いた大繁盛。

買ってきたほおずきは玄関に。
風鈴は窓辺に。
早く梅雨が明けるといいなぁ。

 
 
 
***≪勝手に写真展≫****
さすが浅草。絵になります。

南蛮屋


 
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