炭火焙煎珈琲工房 南蛮屋

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鶴間 麗子

こんにちは鶴間麗子です。
主に本部で商品企画、開発と販促の仕事を担当しています。2016年より本格的に展示会に足を運び、南蛮屋全店で販売するPB、OEMをはじめお菓子や食品を企画、開拓しています。『南蛮屋で買えば間違いない』と、お客様に満足して喜んでいただけるような商品を常に探していきたいと思います。
もちろん、食品やコーヒー豆のPOPの作成や、ギフトカタログの企画なども引き続き担当しております。POPや、ギフトカタログの構成を少し変更しただけで売れ行きが変わってくるので、毎シーズン、毎度、毎日、発見と勉強です!頑張ります。



2007年06月26日

ダ・ヴィンチ!

この間、国立博物館のレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行ってきました。
あの、『受胎告知』が来日ということで話題になっているとの情報を常連のお客様に教えていただきました。
仕事の忙しさにかまけて美術館とか展覧会とかの情報にしばらく触れてなかったので、そんなのが来日しているとはまったく知らなかった私。
とにかく行くことに・・・。

すごい行列!!!ひとつの絵を見るのにこんな行列とは!
大きな広間にたった一枚絵が飾られていて、近くにたどり着くまで蛇行した行列に並びながら鑑賞し、絵の前にやっと来れたと思ったら一瞬で通過させられる・・・。
その昔、『モナリザ』が日本にやってきたときの様子をよくTVで見たりしますが、まさにあんな感じです。

大広間の行列に並んでいると、真正面の鑑賞スポットが一瞬あき、そこに滑り込むことができたのです!視界をさえぎるものも無く、ちょうど良い高さと距離にあの『受胎告知』が!
これは幸運です。

ところが、
ジーっと真正面から『受胎告知』を見ているとこの絵なんかおかしいなーと感じたんです。見ていると気持ち悪くなる。パースが変というか、どこを見たらいいのかわからなくなって、どうやっても視線が天使と聖母マリアの間、何も無いところに吸い寄せられる。
よくよく見ると、『天使も聖母も背景もそれは素晴らしく描けているのに、バラバラに張り合わせたみたい・・・なのに一枚の絵に無理やりしているような違和感を感じる』でもそれがどうしてなのかは具体的にわからず・・・どうも微妙に気持ち悪い絵だな・・と。
やはり今ほどに技術が発達してないから遠近法が間違っているのか、さすがのダヴィンチでもその辺は仕方ないことなのか・・・などなど思い、鑑賞終了。

そして、ダヴィンチの手稿を展示している第2会場へ。
そこで衝撃の真実が・・・

『受胎告知』は真正面から見てはいけない絵だということがわかりました。

つまり、『受胎告知』は壁の高いところに飾られる予定だったので、見る人が必ず絵の右斜め下に立って見上げることを前提にダヴィンチが描いたと・・・だから、絵の右斜め下から見上げたときにパースが合い、真正面から見たときの違和感が無くなり、自然と鑑賞する人の視線が聖母マリアに向くように、ゆがみを計算して構成されているというのです!

や、やられた・・・。
すごい。
さすがダヴィンチ・・・。

私が微妙に違和感を覚え、気持ち悪い絵だと感じたのは正面から見ていたから・・・。
もう一度見たいっ!と思ったのですが、大広間には再入場などできるはずもなく。
ほんの一瞬でも、『ダヴィンチ絵上手くないな〜』と思ってしまった私。
そういう大切なことは先に言って欲しい・・・。
絵に対する見方が変わるじゃないか!

帰りがけ、国立博物館のおみやげ物やで『受胎告知』のポストカードを購入。
電車の中でしきりに右斜め下から見上げたのでした。

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